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第12話 重要書類の紛失・盗難が発生したら

事務所を借り順調のゆうこにトラブル発生!

事務所を借り、心機一転。今日は大きな取引があり、何日も前から準備をしてきたゆうこは緊張気味。
「忘れ物の最終確認…よし、オッケー。行ってきます!」
従業員「いってらっしゃい」
夕方、事務所のドアが勢いよく開く。
ゆうこ「戻りました。取引成立!今日は打ち上げだ!」
従業員「おめでとうございます!」

行きつけの居酒屋で散々飲んだ後、終電間近に解散。
「今日はすごく良い日だった。頑張ってきてよかった。」
そんなことを思いながら最寄り駅から自宅まで歩いていたゆうこだったが、一瞬で顔が青ざめる。
「ない…鞄がない…落ち着けゆうこ。どうしてない…居酒屋で会計しました。電車に乗りました。鞄は…網棚に置きました。あああ!」
なんと電車に鞄を置き忘れてきてしまったゆうこ。中には今日取ってきた契約書、印鑑、通帳などが入っている。
まず鉄道会社に連絡したが、届けられていなかった。その後警察にも届け出た。震えが止まらないゆうこ。
最悪の事態を想像して一睡もできず迎えた朝。鉄道会社から連絡がきた。幸運なことに、鞄は届けられ中身も無事だった。

今回のゆうこのように、いつどこで重要書類等を紛失したり、盗難に遭ったりするかわかりません。万が一の事態に備え紛失・盗難が発生したときの対処を確認しておきましょう。

 

紛失・盗難が発生したら
紛失した場合は、まず落とした場所、駅やお店などに問い合わせをして見つからない場合は警察署で遺失届を作成しましょう。
盗難に遭った場合は、速やかに近くの警察署、交番に届け出ましょう。

【印鑑を紛失】
・実印の場合
個人の場合は、市区町村に登録印鑑亡失届を提出します。新たな実印を作成して、印鑑登録届を行います。
法人の場合は、法務局で改印届を提出します。法人の新しい印鑑と代表者個人の実印、印鑑証明書が必要になります。

・印鑑登録証・印鑑カードの場合
個人の印鑑登録証を紛失した場合は、市区町村に印鑑登録証亡失届を提出して、再度印鑑登録申請をします。印鑑登録証のみを再発行することはできません。
法人の印鑑カードの場合は、法務局に印鑑カード廃止届および印鑑カード交付申請をします。

【契約書を紛失】
契約は基本的には口約束のみでも成立するため、紛失や盗難があった場合でも直接悪用されたり契約内容が無効になるといった不利益はありません。
ただし、何らかのトラブルが生じ契約内容を明確にしなければならないような場合には、問題が生じる可能性があります。

契約書の紛失が発覚したら、まず契約の取引先に謝罪をしましょう。
次に自社にコピーがある場合はそれを保存しておきます。コピーがなければ取引先からコピーをもらうことや再度同じ契約書を作成することが考えられます。

【預金通帳・証書を紛失】
まず口座を開設している金融機関の店舗に連絡し、預金口座の停止を依頼します。
その後、金融機関の窓口で手続をします。そのとき身分証明書とお届け印が必要です。法人の場合は印鑑登録証明書などです。
これらの手続きが終了すると、新たな通帳が金融機関から送られてきます。

この記事を書いた人

税理士 藁信博(代表者プロフィール
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