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中小企業経営に役立つ「ローカルベンチマーク」と経営の言語化

中小企業経営に役立つ「ローカルベンチマーク」と経営の言語化

~自己理解と漸進的改善のために~

中小企業経営では、日々の業務に追われる中で「自社を客観的に見つめ、強みや課題を整理する時間」を取るのが難しいという声をよく耳にします。こうしたときに有効なのが、 経済産業省が提供する「ローカルベンチマーク(ロカベン)」です。

ロカベンは、いわば「経営の健康診断ツール」。財務と非財務の両面から企業を可視化し、経営者が自社の現状を正しく理解し、改善に向けて一歩を踏み出すための支援ツールです。

ローカルベンチマークとは?

  • 財務分析シート(6つの指標):売上増加率、営業利益率、労働生産性、EBITDA/有利子負債倍率、営業運転資本回転期間、自己資本比率を可視化。
  • 商流・業務フローシート:仕入・販売・付加価値の流れを整理し、業務プロセスや取引構造の課題を明確化。
  • 「4つの視点」シート(非財務):経営者、事業、環境・関係者、内部管理の観点で数字に表れない強みやリスクを整理。

📄 ローカルベンチマーク・シート(経済産業省公式) 

ロカベンがもたらす効果

  • 自己理解の深化:自社の強み・弱みが言語化され、改善ポイントが明確に。
  • 金融機関との対話促進:非財務情報を整理することで事業性評価時の説明力が向上。
  • 漸進的イノベーション:現状を小さく改善していく「インクリメンタル型」の経営改革が可能。

経営者自身が「経営を言語化する」重要性

ロカベンを効果的に活用するうえで、まず経営者自身が「自社を言語化」することが欠かせません。 頭の中で漠然としていた理念や課題意識を言葉にすることで、経営の軸が明確になり、社内外への説明力も高まります。

経営の言語化に取り組むステップ

  1. 3つの問いに答える
    ・うちの会社の「強み」は何か?
    ・現在の「課題」は何か?
    ・5年後に「どうなりたいか」?
  2. 「4つの視点」で整理する
    経営者、事業、環境・関係者、内部管理という切り口で非財務要素を書き出します。
  3. 財務指標と突き合わせる
    言葉と数字を一致させ、整合性を確認します。
  4. 外部支援機関と対話する
    商工会議所や金融機関、専門家と共有し、フィードバックを受けて精度を高めます。

📘 ローカルベンチマーク活用ガイド(経済産業省公式) 

まとめ

ローカルベンチマークは、自社の現状を「見える化」し、課題を抽出し、改善に向けた第一歩を踏み出すための有効なツールです。 そして何より重要なのは、経営者自身が自社を言語化し、社内外に伝える力を養うことです。

「数字」と「言葉」を組み合わせた自己理解こそが、持続的な成長の礎となります。 私たち会計事務所では、ロカベンを活用した経営分析や事業性評価のサポートを行っています。 自社を客観的に見直したいとお考えの経営者の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

ローカルベンチマーク(ロカベン)シート